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名古屋大学での研究成果に関する疑問点

平 春来里 氏、 本巣 芽美 氏の主張に関する疑問点を述べます。

根拠となる計測データも公開していますので、ご自分で解析していただければ幸いです。

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風車騒音は人体への直接的な影響がありますか?

2025年10月19日

名古屋大学大学院環境学研究科研究員 平 春来里

A. 研究レビューから、風車騒音の音圧レベルは他の交通騒音よりも小さく、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすような直接的な人体影響を引き起こすという証拠は確認されていません。ただ、風車騒音には特有の音の振幅の変化などがあり、それが他の交通騒音より煩わしいと感じる可能性があります。こういった煩わしさが人々の集中やリラックスした状態を阻害する可能性があり、睡眠に与える影響もあると言われています。このような知見に基づくと、風力発電所は住宅の近くには建設をしないという、距離に基づく規制が検討されるかもしれません。ただ、風車の近くに住む人々とプロジェクトの関係によっては煩わしさをあまり感じないという研究結果もあります。煩わしさと風車の距離だけでは、騒音規制の根拠とすることは難しく、より柔軟な騒音対策が必要だと言えます。

Q. 風力発電施設から発生する低周波音や超低周波音によって人体に直接的な影響はありますか?

2025年7月9日

名古屋大学大学院環境学研究科研究員 平 春来里

A. 研究レビューから、風力発電機から生じる低周波音や超低周波音のレベルが生理学的な影響をもたらすと裏付ける研究はありません。

聴覚のしきい値を下回る低周波音や超低周波音が内耳や蝸牛に直接悪影響をもたらす可能性を指摘する研究もありますが、それを主張する研究では十分な知覚のメカニズムが説明されていません。また、てんかんや心血管系の疾患リスクを主張する研究は、風力発電よりも高い振動暴露をもたらす航空機等による騒音の健康影響の知見に基づいています。

このコラムでは間接的な人体への影響として睡眠障害がもたらされる研究に関しても知見を整理しました。日本での調査からは、風力発電機から住宅の距離を離すと睡眠障害が減少することが示唆されています。ただ低周波音に関する症状については交絡因子が多いため、音の物理特性とは別の風力発電の導入に対する個人的態度や経済的恩恵の有無といった社会的・心理的な要因の影響を考慮する必要があると言われています。

Q.地震によって風力発電機は倒壊や破損しますか?

2025年3月19日

名古屋大学大学院環境学研究科研究員 平 春来里

A.地震による風力発電機の破損は非常に稀ですが、2011年の東日本大震災では液状化によって基礎部分が傾いた事例が1件、2024年の能登半島地震においては石川県内の2ヶ所の風力発電所でブレードが破損・落下したことが報告されています。風力発電設備の強度や安全性については電気事業法にもとづく審査やウィンドファーム認証が必要となり、建築基準法に適合する耐震性能が求められています。また、ウィンドファーム認証ではサイト条件の評価の際に、過去の地震や津波の結果やハザードマップを参照することが求められています。また洋上風力発電については「洋上風力発電設備の維持管理に関する統一的解説」(令和2年改訂)には地震や津波の想定やそれに基づいた設計の指針が示されています。このように、認証や設計指針に基づいて風力発電設備を設置しつつ、発災時には風車が損傷する可能性があることを念頭において、事故防止に努めることが必要だと言えます。

Q. 風力発電所による鳥類の障壁影響とは何ですか?

2024年10月6日

名古屋大学大学院環境学研究科研究員 平 春来里

A. 障壁影響とは、鳥が風力発電所を避けることによりその周辺を長時間飛行する現象のことです。鳥は衝突の危険があるほど風力発電に接近することは稀で、タービンから遠い距離でも警戒心が高いため、風力発電全体を回避する可能性が高いです。

ただし、これは種によって異なり、至近距離で回避行動をとる種もあります。回避行動をとると個体への負担がかかり、体重減少などが懸念されますが、一つの風力発電所を回避するコストはそれほど大きくないことが示されています。例えば、1,400kmほどの長距離を移動する渡り鳥は、不利な風の条件で飛行を続ける方がエネルギーコストが高いと言われています。

Q. 台風によって風力発電機は破損や倒壊しますか?

2024年10月6日

名古屋大学大学院環境学研究科研究員 平 春来里

A. 国内外で台風の影響による風力発電機の倒壊事例があります。年間の事故件数は導入量の0.00~0.12%ほどです。

原因解明の結果、事故原因として多いのは、強風により風車の制御システムへ負荷がかかることで制御が困難な状況に陥ることと、停電により風車の制御が困難な状況に陥ることであることが明らかになっています。

対応策としてはバックアップ電源の確保や、風車の制御システムの故障時に重大な事故が起きるまえに確実に実行できる対策を準備しておくことが考えられます。

また、耐風速性が高い風車に与えられる認証も整備されてきました。2019年には国際電気標準会議(International Electotechnical Commission)が定める規格において、Class-Tの規模の台風(10分平均の極値風速57.5m/s、3秒平均の突風79.8m/s)にも耐えられる性能を示す認証が追加されています。

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